FXの歴史を知っておこう!

FXの歴史を知っておこう!

今でこそ我々一般市民にもなじみの深いものになったFXですが、その歴史は20年程度とそれほど長いものではありません。今回はFXの歴史を振り返っていきたいと思います。

そもそも戦後しばらくは日本円とアメリカドルの交換レートが1ドル=360円で固定されていました。これを固定相場制といいます。この時期は円安も円高もないので、当然FX取引は行われていませんでした。

戦後間もない時期はこの固定相場でも特に問題は起きなかったのですが、その後次第に日本経済が成長していくとこのレートにひずみができるようになりました。そのため、日本を含む先進国は固定相場制を放棄し、1973年に変動相場制に移行しました。先進国が変動相場制を採用したことにより、我々は「為替で儲ける」ことが可能になりました。1990年代中盤にはアメリカで世界初となるFX取引が行われるようになりましたが、当時はインターネットがほとんど普及しておらず、店頭での売買取引が中心でした。そのためFX市場の規模は非常に小さく、まさに知る人ぞ知る存在でした。

1998年4月日本でFXが始まる

1998年4月日本でFXが始まる

時は流れ1998年4月。それまで日本では一部の金融機関のみが為替取引を行うことを認められていましたが、外為法の改正により一般企業や個人も為替取引がある程度できるようになりました。

そんな中で生まれたのがFXという仕組みです。日本で初めてFXを立ち上げたのはダイワフテーチャーズ(現在のひまわり証券)です。しかし、当時はまだインターネットがそれほど一般的ではなく、したがってFXの普及のスピードもゆっくりでした。

2000年頃からは次第に一般人の間にインターネットが普及していきます。そして、それに伴ってFXも次第に知名度を上げていきます。FXは従来の投資と比べて短期間で高い利益を得やすいことから次第に参入する個人が増えて、その受け皿となる業者も一気に増えました。

が、ここで問題が生じます。当時は金融庁がFXに対して十分に注意を払っていなかったこともあり、悪質な業者が次々とFX業界に参入するようになってしまったのです。

故意のスリッページや高スプレッド業者の氾濫

故意のスリッページや高スプレッド業者の氾濫

中でも問題となったのがスリッページ詐欺。スリッページとは注文した値段で約定せずに、その後レートが変わってしまってから約定することです。時折スリッページが発生すること自体は仕方のないことなのですが、当時はスリッページを故意に捜査して儲ける悪質な業者が少なくありませんでした。

加えて当時はスプレッドが今よりも何倍も高く、業者に有利な、したがって一般人に不利な仕組みになっていました。

こうした悪質業者にまともな経営ができるはずもなく、ついには顧客資産を流用する事件も発生しました。金融庁もさすがにこれではいけないと思ったのか本腰を入れて対策に乗り出します。2005年には金融先物取引法が改正され、すべての業者に登録が義務付けられました。これにより金融庁からOKが出ない業者は営業ができない状態になり、悪徳業者はおおむね排除されました。

その後、2009年4月には信託保全が義務化されます。信託保全とは簡単に言えば、FX会社が倒産しても、預貯金が返還される仕組みのことです。これによりFX会社が倒産した場合でも投資家が守られるようになりました。(信託銀行が倒産した場合も信託財産は守られます)。

このようにいろいろな規制により少しずつ健全化が進んでいったFXの世界ですが、実はこの時点ではまだ大きな問題を抱えていました。

レバレッジです。

2010年日本でのレバレッジ規制

2010年日本でのレバレッジ規制

FX取引は非常に投資家の性格が色濃く反映される取引です。レバレッジをあまり効かせずに安全な運用をしようとする人もいれば、逆にハイレバレッジで大きな利益を狙う人もいます。投資家に選択権があること自体は悪くないのですが、当時はFXブームで知識もないままハイレバレッジを選択する素人が多く、問題となっていました。

もちろんそれも自己責任といってしまえばそれまでなのですが、国にとってもFXによる破産者が増えることは望ましいことではありません。

そのため、金融庁は2010年に日本国内のFX業者が提供できるレバレッジを最大50倍に規制しました。その後2011年には最大25倍にまで規制強化され、極端に投機的なギャンブルじみたFX取引はできなくなりました。

こうした金融庁の取り組みにFX業者が呼応したこともあり、2011年頃には悪質な業者はほぼ完全に排除されました。FX業者もレバレッジ以外の魅力あるサービスを重視するようになり、スプレッドを小さくしたり、口座開設キャンペーンを行ったりするなどして顧客を集めるようになりました。

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2010年日本でのレバレッジ規制

その後もFX業界の健全化は進んでいます。一方で、日本のFX業者の低いレバレッジに対して不満のある人たちは海外のFX業者を利用するようになりました。海外のFX業者には日本のレバレッジ規制は及びません。

海外のレバレッジはアメリカが100倍、イギリスなどは実質無制限となっています。レバレッジを低くして消費者保護を図る日本が正しいのか、自己責任のもとに自由な投資ができる海外が正しいのかはわかりませんが、とにかく日本の低レバレッジで満足できない人は海外の業者を使っていることは確かです。

ちなみに、一部の海外業者は日本語サポートにもある程度対応しています。

以前は劣悪な業者も多かったFXの世界ですが、近年は以前とは比べ物にならないくらいにクリーンで公平性が高くなっています。加えて取引ツールも充実しており、あまり知識がない人でも気軽に参加できるようになりました。

もちろん、FXは元本保証がある金融商品ではないので時には損することもありますが、他の金融商品にはない魅力があるのも事実です。一度、FXの世界に、あなたも飛び込んでみませんか?

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